小学生の息子に、勉強のために株式運用をやらせてみようと思います。どこの口座がおすすめですか?
最近は、私立中学校でも株の勉強を授業で取り入れていますよね。東大卒の友人も、中学生になった時にお父さんから100万円をわたされて「運用してみろ」と言われたそうです。
今は、100万円もなくても、もっと気軽に株を始められる時代です
このページでは、以下のような方に向けて、おすすめの株の口座をご紹介しています。
- 資金運用ではなく社会勉強が目的
- 子ども自身が運用する
- デモアプリではなく、本物のお金を使って投資を行う
- リスクを少なくしておきたい
小学生だけでなく、中学生や高校生のお子さんをお持ちの方も、参考にしていただけます
※子どもの教育資金のために、親が運用する場合とは目的が異なります。
※リスクをゼロにすることはできません。リスクゼロをご希望の方はデモトレードアプリがおすすめです。
【小学生の株式投資】口座選びのポイント3選
勉強のために株式投資に挑戦する場合、以下のような点に注意して証券口座を選びましょう。
- 活発な売買を行うことができる
- 親子で同じ証券会社を利用
- 将来的には米国株も売買できる
順番に解説していきます。
ポイント1.活発な売買を行うことができる
5年間などの長期で投資しても、次第に気持ちが向かなくなってしまいます。そのため、長期投資は、社会の仕組みの勉強としては向いていません。
「成長しそうな業界はないかな?」と常に社会に意識が向くようになるとよいです。そのためには、毎日でも売買できるくらい気軽なものが◎
以下のようなポイントに注意して証券会社を選ぶと、活発な売買が行いやすいです。
- 「未成年口座」が開設できる
- 単元未満株の取り扱いがある
- 手数料がかからない(または安い)
ひとつずつ、詳しく解説します。
未成年口座が開設できる
親の口座を使うよりも、自分だけの口座を作って売買したほうが、「自分で運用している」感覚を得られます。
証券会社では、「未成年口座」を作ることができますので、子どもの名義で開設しましょう。ただし、多くの場合、親が先に口座を作る必要があります。(詳しくは後述します)
インターネットで検索すると、ジュニアNISAの情報が出てくるかもしれません。しかし、ジュニアNISAは2023年で廃止されており、今から開始することはできません
ちなみにジュニアNISAは、1年間で投資できる金額に上限がありました。気軽な売買がしにくいため、いずれにしろ株の勉強には適していません
新NISAは18歳以上が対象ですので、小学生・中学生のお子さんは口座を開設することはできません。
単元未満株の取り扱いがある証券会社を選ぼう!
株の売買は、一度に40万などになってしまうことも多いです。これだけの金額を子供が最初から扱うのは、不安ですよね。
そんなときには、単元未満株から始めるのがおすすめです。
株は通常100株単位での売買です。100株よりも小さい単位で売買できる制度があり、これを「単元未満株」といいます。
たとえば、通常、4500円の株を購入するには100株分の45万円が必要になります。この場合、単元未満株なら、4500円から取引が始められます。
単元未満株を取り扱っている証券会社は、限られています
社会勉強の一環として投資をするなら、子どもの自由な意思で売買をしてみることが大切です。
それによって、「儲かりそうな会社はないかな」「今日本ではどんなことが流行しているのかな」「政府が推し進めている事業はなんだろう?」などの視点が育っていくはずです。
単元未満株を活用すれば、3万円もあれば、十分な取引ができるようになります。このくらいの金額なら、習い事と思って、心を広く見守れます。
金額が大きいと、不安でつい口を出したくなる……
手数料が無料の証券会社を選ぼう!
株の初心者なのに、一度の売買で500円の手数料がかかってしまうと、気軽な売買はしづらいですよね。
活発な売買ができる状態にしておきたいので、売買の手数料がかからないことも大切です。
単元未満株でも手数料が無料になるかを確認しましょう!
ポイント2.親子で同じ証券会社を利用
株の売買は、証券会社に口座を持つところから始まります。
多くの証券会社では、未成年口座を開くためには、親の口座が必要です。※例外もあります
また、実際の株の売買は、アプリやパソコンで行いますが、アプリの使い方や、設定など、最初はとまどいますよね。お子さんが困ったときには、親御さんが簡単にサポートできるように、使い方に慣れておきたいところ。
証券会社のアプリによって、チャートの色が違うこともあります。親子で色が違うと混乱のもとです。
親御さんがすでに始めているなら同じ証券会社で。これから一緒に始めるなら、親子で一緒の証券会社が無難です
多くの証券会社では、「家族」「友人」などの紹介キャンペーンをやっています。
未成年は対象外ですが、これから始めるなら、親の口座の分は紹介特典がうけられます。
ポイント3.米国株も売買できる
お子さんが株の取り引きを始める場合、最初は日本株から始めるのがよいと思います。企業の情報などが、日本語では公開されていないこともあるからです。
海外の株を売買するのは、最初は少しハードルが高いです
ただ、今後、海外の株を買いたくなることもあると思います。ですから、海外の株式の取り扱いがどのくらいあるかも、チェックしておきましょう。
海外の株に興味を持つようになれば、国際情勢や円高・円安などにも目が向くようになってきます。
株の情報を得るために、英語を積極的に読むようにもなるかもしれません
【小学生の株式投資】勉強用におすすめの証券会社3選
なるほど。それで、手数料が無料で単元未満株を扱える証券会社はどこですか?
ここまで紹介した条件をもとに、複数の証券会社を比較してみます。
楽天証券 | SBI証券 | 松井証券 | マネックス証券 | SBIネオトレード | |
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未成年口座 | ※親権者の口座が必要 | 開設可能※親権者の口座が必要 | 開設可能開設可能 ※親権者の口座が必要 | ※親権者の口座が必要 | 開設可能開設可能 |
単元未満株 | あり | あり | あり | あり | なし |
日本株 手数料 | ※条件あり | 無料※条件あり | 無料無料 | 25歳以下55円~ | ※100万まで | 無料
単元未満株 手数料 | ※条件あり | 無料※条件あり | 無料税込0.55% | 売却時 | 0.55%|
米国株 | 約4,600銘柄 | 約5400銘柄 | 約4150銘柄 | 4000銘柄以上 | 28銘柄 |
公式サイト | 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト |
我が家は夫が新しくSBIで口座を開設して、子どもたちもSBIで運用を開始することにしました
ポイントの還元率がいいようです
【小学生の株式投資】口座の選び方3つのポイント
「社会勉強のために、子どもに株式投資にチャレンジさせたい!」という方のために、口座の選び方をご紹介しました。
- 活発な売買を行うことができる
■未成年口座が開設できる
■単元未満株の取り扱いがある
■手数料がかからない(または安い) - 親子で同じ証券会社を利用
- 将来的には米国株も売買できる
株式投資を始めると、お金のことだけでなく、海外との貿易のこと、時事問題のこと、企業の利益の仕組みなど、さまざまなことに興味が広がります。
単元未満株などを活用すれば、3万円くらいでもいろいろな種類の株を買うことができますので、小学生や中学生でも、リスクを少なくして始めることができますよ。